「その不調、春うつかもしれません ― それは“心”じゃなく、“身体”のSOSです」

春――木々が芽吹き、風がやわらぎ、新しい季節が始まる。
でも、なぜか気分が晴れない。体が重い。やる気が出ない。
そんな不調を感じている方が、実は今、とても増えています。
それはもしかしたら、“春うつ”かもしれません。
春うつとは、季節の変わり目に起こるうつ症状のこと
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・ 気分の落ち込み
・ 好きだったことに興味が湧かない
・ 頭がぼーっとする、集中できない
・ 不眠や過食
・ 疲れやすさ、だるさ、冷え、腰痛
――こうした心と体の不調が、いくつも重なって現れてきます。
ここで一つ、お伝えしたいことがあります。
それは、春うつは「心の病」ではなく、「身体の乱れ」が引き起こしている可能性が高いということです。
東洋医学で読み解く「春うつ」の正体
東洋医学では、春は“陽気(ようき)”――つまり身体の中のエネルギーが高まり、外に向かって動き出す季節と考えられています。
このエネルギーの流れがスムーズであれば問題ありませんが、うまく外に発散できないと、熱が体の中にこもりはじめます。
このこもった熱が不調を生み出す状態を「温病(うんびょう)」といいます。
たとえば…
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・ 頭に熱が昇れば、頭痛やのぼせ、不眠に
・ その熱が胸にこもれば、動悸や不安感、息苦しさに
・ 鼻や肌から出ようとすれば、くしゃみ・鼻水・湿疹に
・ 一方で、熱が上半身に偏ることで下半身は冷え、腰痛や神経痛、冷え性も起こりやすくなります
このように「熱が上にこもり、下が冷える」状態を上実下虚(じょうじつかきょ)と呼びます。
実はこれが、春うつの正体なのです。
さらに、身体に熱がこもると、頭にも影響が出ます。
頭がパンパンに張ったように重くなり、脳疲労を起こして自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
つまり――
春うつは「心の弱さ」や「気の持ちよう」ではありません。
季節の変化によって、身体が発する立派な“SOS”なのです。
じゃあ、どうすればいいの?
春うつの予防と改善のキーワードは、「発散」です。
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・ 朝の光を浴びて体内時計を整える
・ 軽く汗ばむ程度の運動をして、体の中の熱を外に出す
・ 深呼吸やストレッチで気の巡りを良くする
・ 心と体を閉じ込めず、ゆるめる・流すことを意識する
毎年この季節になると体調を崩す方、今まさに調子が悪いという方、 少しでも思い当たるなら、身体の声に今すぐ耳を傾けてください。

当サロンでは、春うつに対する施術を行っています。
東洋医学の知識をベースに、あなたの「気・血・熱・水」のバランスを丁寧に整え、心身が自然と軽くなるお手伝いをしています。
「なんとなく不調」が続いている方ほど、早めのケアが大切です。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
鮮やかな春を、心から楽しめるように。 あなたの“本来の元気”を取り戻すお手伝いができれば嬉しいです。